ラクオリアが武田薬品と何の化合物を契約したのか予想してみた

本記事の内容は、女心を読み取るのが下手な私のただの妄想、予測です。そのため、本記事の内容を投資判断に利用しないでください。また、投資勧誘を目的としたものではありません。

 

今さらになって、ラクオリア創薬が2016年4月22日に発表した「武田薬品工業株式会社への当社新規化合物の薬効評価許諾に関する契約締結のお知らせ」において、ラクオリアが武田薬品と契約した化合物が何であるかを考察、予想してみたいと思います。

ちなみに、2017年7月1日のラクオリアのIRセミナーの時点で、まだ武田薬品との薬効評価は続いているとラクオリアの谷社長から確認済みです。

一生一緒にラクオリア創薬のIRセミナーに行ってきた ‐ 2017年7月1日

 

なぜ今、この記事を書こうと思ったのか、その理由は以下です。

● 2017年8月30日にリリースされたラクオリアに関するFISCO(フィスコ)の企業調査レポートで気になる文面があった

FISCO:ラクオリア創薬 企業調査レポート(2017年8月30日)

● 武田薬品に関する面白そうな情報を知った

● 薬効評価の期間は、一般的に1年~1年半とネット上に書いている人がおり、そろそろ契約のお知らせが出てから1年半が経つ

 

まず契約のお知らせがどのようなものであったか再掲します。

本日、当社と武田薬品工業株式会社(代表取締役社長:クリストフ・ウェバー、本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)は、消化器疾患領域の特定の適応症に関し、当社の特定の新規化合物の有効性評価を武田薬品に許諾する契約を締結しましたのでお知らせいたします。

機密保持契約下での武田薬品による初期評価の結果を受け、次の段階として薬理試験を実施するために、当社は武田薬品に特定の新規化合物を提供します。今回の共同研究段階の評価で良好な結果が得られた場合、両社は今後のライセンス契約の可能性についてさらなる協議を進めていく予定です。

当社代表取締役社長の谷直樹は、「ラクオリア創薬は、革新的な治療薬を市場に提供できる可能性について、武田薬品と協力して進めていくことを大変嬉しく思います。今回の共同研究が優れた成果を上げることを期待しています。」とコメントしております。

参照元URL: https://www.raqualia.co.jp/topics/20160422_002486.html

 

重要な部分は、「消化器疾患領域の特定の適応症に関し、当社の特定の新規化合物」という所です。

この文面からわかることは、少なくとも「消化器疾患領域」に関係する化合物であること、また、「新規化合物」であることです。

今のラクオリアといえば、胃食道逆流性治療薬の「tegoprazan(テゴプラザン/RQ-00000004/CJ-12420)」が話題です。

先日も導出先のCJヘルスケアがtegoprazanを韓国で製造販売承認申請をしました。

まさか材料出尽くしで株価があそこまで暴落するとは予想しませんでしたが、とりあえず開発が順調ということなので、承認申請おめでとうございます。

tegoprazanは、P-CABと呼ばれる作用機序の胃酸分泌抑制剤であり、武田薬品が現在、力を入れて販売しているタケキャブもP-CABです。

そのため、ラクオリアから武田薬品との契約のお知らせが出たとき、最初は単純に連想して、新規化合物がtegoprazanのことだと考えました。

しかし、色々考えてみたら、tegoprazanではない気がしてきました。

そして、「新規化合物」と述べているので、「新規」という言葉の通り、まだ一般に公表されていない新しい化合物なのではと思いました。

しかし、最新のFISCOのレポートを見ていたら、tegoprazanではない公知の化合物の可能性もあるのではとも思えてきたという経緯です。

では、考察・予想をしていきます。

 

非公表の新規化合物

上記でも述べたように、新規化合物と述べているので、非公表の新規の化合物の可能性があると考えます。

気になる点は、創薬会社等が「新規化合物」と使う時の「新規」の意味が一般的に何であるかです。

一般に公表されていても、これから研究開発していく未発売のものも新規というのか、新しめのものを新規というのか、それとも非公表のものだけにおいて新規というのかなど。

ちなみに、ゼリア新薬の以下のIRでは、公知のものでも「新規プロトンポンプ阻害剤」と述べ、「新規」と書いています。

EAファーマ株式会社との新規プロトンポンプ阻害剤に関するライセンス契約の終了のお知らせ

これに沿うと、ラクオリアが記載している新規化合物も公知なものの可能性があります。

ただ、上記のゼリア新薬のものも、「新しく研究開発中」という意味や「新規(の機序を持つ)プロトンポンプ阻害剤」という意味など、これも何をもって「新規」と述べているのか詳細には不明です。

よって、「新規化合物」という表現は、どのような意味にでも捉えることができてしまい、これだけでは、何とも予想しにくいです。

 

武田薬品との契約のお知らせには、「武田薬品による初期評価の結果を受け、次の段階として薬理試験を実施するため」と書いていますが、薬の研究開発の世界では、導入する際には、たとえ他国で他社が既に治験中の化合物でも、とりあえず自社で初期評価や薬理試験を行うのかどうか気になります。

例えば、tegoprazanをはじめ、ラクオリアの保有中の化合物には、前臨床、治験を既にしているものがあります。

そのような化合物においては、既に薬理試験などのデータはあるはずなので、あえてまた自社で初期の試験を行うのかどうか非常に謎です。

もしかしたら、主適応症とは、別の適応症を考えていた場合、別のデータが必要になったり、自社でも試験を行わないと信頼性がないとなったりして、自社で再度試験をするかもしれません。

私は薬の研究開発においては無知なため、全くわかりませんが、もし「再度試験なんてしないよ」というのが一般的なら、ラクオリアの現在のパイプラインを見る限りでは、前臨床試験を実施していない「グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)」「TRPM8遮断薬(RQ-00434739)」しか薬理試験が必要そうなものがありません。

「モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)」は、「前臨床試験(in vivo薬効薬理試験、薬物動態試験、毒性試験(GLP基準)、安全性薬理試験(GLP基 準))が終了」と書かれていて、括弧書きの中に「薬理試験」と書かれているので、一般的な薬理試験済みと推測します。

「TRPM8遮断薬」は、おそらく消化器疾患とは関係ないので、あるとすれば「グレリン受容体作動薬」のみとなりますが、これが武田薬品が欲しがっているのかどうかです。

とまで書いておきながら、グレリン受容体作動薬の下記IRを見ますと「本化合物が探索段階における薬理、薬物動態、および毒性等の試験において優れた成績を示した」と「探索段階における薬理」と書かれています。

グレリン受容体作動薬の前臨床開発段階への移行のお知らせ

探索段階における…そもそも薬理試験ってどんな種類があるねんと知りたくなりますが、この結果、公知の消化器疾患系の化合物は、全て何かしらの薬理試験を終えているということになります。

 

また、7月のIRセミナーのときに、武田薬品との契約について「どういう風な適応症に持って行くかディスカッション」と社長が述べていたので、まだ、主な適応症が全然定まっていない非公表の化合物の可能性があります。

 

しかし、非公表の化合物を武田薬品に提供したと言うならば、どのような経緯で武田薬品はその化合物の存在を知ったのかという話になります。

普段から、ラクオリアと武田薬品の間で話をする機会があって、そこで話題が出たのか、それとも、「これぞ武田薬品のための薬だ!」というような化合物を創出したので、ラクオリアが武田薬品に持って行ったのか。

 

以上の考察から、公表済みの化合物、非公表の化合物、どちらの可能性もある五分五分という推測です。

 

tegoprazan

上記でも述べたように、tegoprazanも武田薬品のタケキャブもP-CABです。

また、ラクオリアは、P-CABに関する特許も取得しています。

もし、武田薬品がP-CABを独占する戦略を取るのであれば、tegoprazanを導入する可能性はあります。

しかし、韓国や中国の企業もP-CABの薬を開発中であり、他国への導出を計画しています。

ラクオリアが保有するP-CABの特許を利用できるようになったとしても、後続のP-CABを全て独占するのは厳しいでしょう。

それなら、特許のライセンスだけを契約した方がコストが安くなりそうです。

また、タケキャブとガチガチに競合する薬を持ってしまっても武田薬品は販売戦略に困ると思います。

導入して、tegoprazanを売らないという戦略もありますが、ラクオリアにとっては利益を得る機会の損失に繋がるので、そんな相手には導出しないはずです。

 

また、IRセミナーにおいて、谷社長が下記のように述べています。

「タケキャブさんの動向は、かなり順調に上がってきている。韓国のデータも順調に上がってきている。興味は頂いているけど、いざとなるとふんぎりがつかない会社さんばかりだったけど、ここへ来て、CJさんと協力することによって展開していきたい。」

既にP-CABを発売している武田薬品の場合、P-CABに対して「興味があるけど、ふんぎりがつかない」とはならないと考えます。

また、武田薬品との契約のIRリリース日が昨年であり、上記の発言が今年の7月なので、武田薬品が相手だったら、このタイミングで上記のような発言はしないでしょう。

 

以上のことから、新規化合物がtegoprazanである可能性は限りなく0に近いと考えます。

 

5-HT2B拮抗薬(RQ-00310941)

5-HT2B拮抗薬は、下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)を目標適応症として第1相臨床試験を実施中です。

FISCOのレポートに「この分野はニーズが強いため、良好な試験結果が得られれば導出、商品化の可能性は高いと同社(ラクオリア)は高い期待を抱いている」と書かれていましたが、この文面に違和感を覚えました。

ニーズが高いどうこう以前に普通、導出、商品化できるだろうと考えたものを研究開発していくと思うので、わざわざ「導出、商品化の可能性は高い」とラクオリア自ら述べるのが不思議に思えます。

また、なかなかこんな発言を自信を持って言えないと思います。

それこそ、既に導出契約の話がある程度進んでいない限り、自信を持って言えないような発言だとネガティブ思考の私の場合ですと思います。

さらに、「導出」ならまだしも、「商品化」とも述べているので、よっぽど治験に自信がある、または、治験や商品化への体制がしっかりしている大手製薬会社、それこそ武田薬品のような会社にでも導出するならば言えるような発言だなぁと個人的に思いました。

ただ、「高い期待を抱いている」とモヤッと書いているため、実際にラクオリアがどのように発言をしたのかわかりませんし、この調査レポートの筆者が誇張して書いている可能性もあります。

 

そもそも武田薬品は、IBS治療薬に関心があるのだろうかと思いつつ、ネットサーフィンしていたら以下の記事を見つけました。

武田、バリアント胃腸薬買収が破談に 米紙報道

昨年、武田薬品は、「Valeant Pharmaceuticals International(バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナル)」という会社の傘下の胃腸薬に強い「Salix Pharmaceuticals(サリックス・ファーマシューティカルズ)」を買収しようとして、金額面の折り合いで買収が破談になっています。

買収額の想定規模は100億ドル。

 

サリックスは、旅行者向けの下痢止め剤やIBSの治療薬「Xifaxan(キシファクサン)」を取り扱っており、下記サイトには、年間の売上高が10億ドルになるだろうといったことも書かれています。

武田薬品、カナダのValeant Pharmaceuticalsに買収を提案、拒否される

下記サイトにおいても、キシファクサンの「第2四半期の売り上げは2億ドルだった」と書かれているため、だいたい年間売上高は10億ドル弱ぐらいでしょう。

バリアント、胃腸薬事業のサリックス売却で武田薬と交渉-関係者

さらに正確な情報源を見ますと、下記のバリアントの説明資料があり、27ページ目にここ最近の四半期ごとのrevenueが書かれています。

2016年分を合計すると9.32億ドル(revenueが売上なのか収益なのか不明でしたが(どちらの意味もあるので)、上記サイトに2Q売上2億ドルと書かれており、下記決算説明資料もぴったり2Q2億ドルだったので、たぶん売上のことなのかな)。

バリアント 4Q and FY 2016 Financial Results

 

細かい数字はさて置き、年間約1000億円規模の売上高があるIBS治療薬が存在し、また、1兆円を超える巨額の買収額で、武田薬品がIBS治療薬を主力製品とするサリックスを買収しようとしていたことがわかります。

つまり、IBS治療薬はニーズが高く、武田薬品はIBS治療薬を欲しがっていたということです(厳密には、既にシェアが高いIBS治療薬が欲しがっていたかもですが)。

ということで、武田薬品がラクオリアの下痢型IBS治療薬の5-HT2B拮抗薬を欲しがっている可能性が大いにあります。

 

また2017年9月5日付の記事によると武田薬品は、しばらくは大型買収をしないそうです。

武田薬品、大型買収は当面見送りへ

つまり、サリックスの買収はないでしょうし、売上高が大きいと買収額も大きくなると思われるので、既に売上高が高い薬を保有している企業の買収も当面ないと考えられます。

他に買収が手頃、かつ、今後売上が見込めるIBS治療薬を保有している企業が存在するのかどうかわかりませんが、もしそのような企業がなくて、なおかつ、それでもIBS治療薬を欲しいならば、自社で一から化合物を創出するか、ラクオリアなど他企業から化合物を導入するしかないです。

 

さらに、ラクオリアの5-HT2B拮抗薬を導入するメリットがあります。

それは、5-HT2B拮抗薬が物質特許について5大特許庁(日本、米国、欧州、中国、韓国)で特許査定を受けていることです。

他社の参入を防げ、独占できます。これは販売戦略的に非常に大きいメリットです。

 

また、2017年8月22日に下記の記事が出ています。

武田薬品 ブロックバスターの「エンティビオ」日本で申請 潰瘍性大腸炎の適応で|DailyTopics

記事によると、エンティビオは、「潰瘍性大腸炎」治療薬であり、「クローン病」の適応でも現在、臨床第3相試験の段階とのことです。

そして、なんとラクオリアの5-HT2B拮抗薬もFISCOのレポートに「潰瘍性大腸炎やクローン病といった自己免疫疾患における腹部症状改善薬としての適応拡大の可能性も考えられる」と書かれています。

今後、武田薬品は、潰瘍性大腸炎とクローン病の治療薬も事業として伸ばして行く方針と考えられ、そうすると、5-HT2B拮抗薬はちょうど良い化合物になります。

ただ、エンティビオと適応症が被る可能性も出てきます。

しかし、5-HT2B拮抗薬の方は、あくまで主な適応症が下痢型IBSであるため、もし武田薬品が5-HT2B拮抗薬を導入するのであれば、潰瘍性大腸炎とクローン病については、エンティビオと上手い具合に使い分けるようにして、競合品になるというよりかは、補い合って、潰瘍性大腸炎やクローン病を治療するのではないかと考えます。

しかも、5-HT2B拮抗薬を導入すれば、下痢型IBS治療薬を手に入れることができ、ついでに、潰瘍性大腸炎、クローン病の治療薬のライバル会社を減らせる(この治療領域を囲い込める)という一石数鳥。

こんなおいしい話を考えたら、手を出したくなるだろうし、もし武田薬品が手を出さなくても他の企業が欲しがると思います。

潰瘍性大腸炎やクローン病の適応症、また下痢型IBS(IBS-D)だけでなく、混合型IBS(IBS-M)など色々な適応症が考えられるため、もし契約が5-HT2B拮抗薬だったとしたきに、IRセミナーで谷社長が武田薬品と適応症のディスカッションをしていると言っていたのもおかしくはないと思います。

 

現在行われている5-HT2B拮抗薬の英国での第1相臨床試験が今年後半にも終わる予定といわれています。

その頃には、武田薬品の何かしらの新規化合物の薬効評価がちょうど終わっている可能性があるので、その化合物が5-HT2B拮抗薬なら導出に向けた流れがタイミング的にもばっちりです。

IRセミナーで谷社長が治験結果が出たら「ライセンスへのドライブをかける」と言っていたのも頷けます。

 

ただ、武田薬品との契約の新規化合物が5-HT2B拮抗薬ではないといえる根拠もあります。

それは、ラクオリアと武田薬品との契約が昨年の4月であったの対し、武田薬品のバリアント傘下サリックスの買収が破談というのが記事としてわかったのが昨年の11月末~12月1日辺り。

サリックスの買収の話がある中で、5-HT2B拮抗薬を導入しようと思うかは謎です。

しかし、昨年の5月の記事で買収交渉が中断とも書かれています。

武田薬品、今春バリアントに共同買収提案-交渉は中断

買収できるかどうか微妙だったので、とりあえず保険として5-HT2B拮抗薬の薬効評価だけはしておこうと武田薬品が考えた可能性もなきにしもあらず。

 

以上の考察から、契約した新規化合物が5-HT2B拮抗薬である可能性は、まあまああるのではと考えます。

違ったとしても他の企業が欲しがりそうです。

 

5-HT4部分作動薬(RQ-00000010)

5-HT4部分作動薬については、FISCOのレポートに以下のように書かれていました。

「2019年初め頃には最初の治験結果の報告書が出てくるとみられる。同社はこれを突破口として導出に向けた働きかけを強めていく方針。」

この文面通り、2019年の治験の結果が出てから導出活動を強めて行くのであれば、現時点でそんな導出活動に積極的でないと考えられるため、5-HT4部分作動薬が契約の新規化合物である可能性は低いと推測します。

 

その他の公知の消化器疾患領域の化合物

他にFISCOのレポートで導出候補プログラムの一覧に書かれている消化器疾患領域の化合物は、「グレリン受容体作動薬(RQ-00433412)」「モチリン受容体作動薬(RQ-00201894)」です。

この2つの化合物の適応症に関する武田薬品の動向は何も調査していないため、全く予想がつきません。

ここまで来たら、調べろよとなりますが、ラクオリアもFISCOのレポートもこの2つの化合物に対しては積極的に情報を出していないため、それもあり調べる気力が出ません。

もしかしたら、武田薬品と既に話があって、他社に宣伝する必要もないので、あえて情報を出していない可能性もありますが、何とも言えないです。

これら化合物が契約の新規化合物である可能性は、あるかもしれないし、ないかもしれない、わかりまへんです。

 

イオンチャネル関係の化合物

イオンチャネル関係の化合物は、疼痛治療薬といわれていますが、ラクオリアといったらイオンチャネルもメインの事業で強みとしているので、もしかしたら、消化器疾患に伴う痛みの治療といった何かしら消化器疾患領域で使えるようようなイオンチャネルの化合物が存在するかもしれません。

ただそれなら、少しぐらいは会社側から消化器疾患領域でも使えるかもと宣伝しそうな気がしており、そのような話は私は今まで聞いたことがないので、イオンチャネル関係の化合物が契約の新規化合物である可能性は低いと推測します。

 

まとめ

武田薬品との契約の新規化合物が何であるかと色々考察しましたが、以下が私の予想の順序です。

非公表の新規化合物 > 5-HT2B拮抗薬 > その他の公知の消化器疾患領域の化合物 > 5-HT4部分作動薬 > イオンチャネル関係 > tegoprazan

 

ただ、公知か非公表の化合物であるかは、全く予想がつかないため、上記の予想順序から「非公表の新規化合物」は取り除いて別ラインにした方が良いかもしれません。

公知の化合物なら、5-HT2B拮抗薬の可能性が1番高いだろうという予想です。

もしこれで、tegoprazanが来たら、それはそれで面白いです。笑

tegoprazanが来たときの戦略は、今の私の知識では想定できないものになると思われるので、そのような戦略もあるのかと勉強になると思います。

ブロックバスターになる可能性があると言われているtegoprazanを承認申請したにも関わらず、今ラクオリアの株価がいまいち伸び悩んでいるのは、大きなまとまったお金に直結する確実な話がないためと考えられるため、とにかく導出契約まで辿り着き、まとまったお金を獲得して欲しいと願います。

 


2018年7月9日追記

ラクオリア、武田薬品による新規化合物の薬効評価完了、そして、世界初の画期的新薬へ


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