株でお金儲けすることは悪いことではなく、素晴らしいこと

株式投資でお金を儲けることは、“悪いこと”と発言する人が世の中にいます。

ライブドアショックや村上ファンド事件以前、ホリエモンこと“堀江貴文”や物言う株主の“村上世彰”がマスメディアに取り上げられるようになってきたとき、そのような発言をする人を見かけることが多かったです。ちょうどこの頃、マスメディアが株でのお金儲けの話題をよくしていたのもあるでしょう。

そして、今でも株でお金を稼ぐことはよろしくないと発言する人をたまに見かけます。

しかし、実際には、今の資本主義、日本の社会体制においては、株でお金儲けすることは、全く悪いことではなく、逆に、株式投資している人は、株式投資せず、せっせと自分のためにお金を貯蓄ばかりしている人より素晴らしい行動をしていると言えます。

そのことについて、今回、書きます。

 

なぜ株でのお金儲けは悪いと思うのか

そもそもなぜ、株でのお金儲けを批判する人がいるのか。

その批判を行うきっかけとなる要因には、主に「精神論」「社会主義思想」「嫉妬」があると考えます。

 

【精神論】

日本人は、やたら精神論好きな人が多いです(私の主観)。

生産性や効率性、合理性を無視して、とにかく「コツコツ努力するのが正義」という考えが残っています。

そのため、株で短期間でお金を儲けた人に対して「汗水たらして働かず、楽して儲けるのはダメだ」と批判する人がいます。

ネット上で「電卓を使わずにExcelでマクロを組んで、自動計算したら怒られた」というネタをよく見かけますが、批判する人は、まさしくこの例の思考と同じであり、“自分”がやってきたことをショートカットするようなことを悪として捉えます。

“自分”は長時間かけてお金を稼いでいるのだから、それよりも短時間でお金を稼ぐのは、ずるい、邪道と考えるのです。

たとえ、合理的にみたら、無駄な行為を伴った労働をしていても、その無駄な労働の方が正しい行為とされてしまうのです。

ここまで来たら、精神論といっても、自分主義精神論、または、ある種の宗教的思考から来る批判です。

 

【社会主義思想】

上記で述べた精神論(自分の主義)とも被ってきますが、資本主義ではなく、社会主義・共産主義の思想を持っている人は、個人的な株式投資によって、利益を得ることに反対します。

「私は、社会主義の思想を持っており、今の資本主義の体制を変えたい。その上で、株での利益取得に反対する。」と発言すれば、その人の株での金儲けに対する批判は、理にかなっています。

ただし、ここまで発言して、株での金儲け批判をする人を私は見たことがありません。

 

【嫉妬】

他人の幸せに対する嫉妬から来る批判があります。

自分は貧乏なままなのに、他人がお金持ちになるのが許せないという足の引っ張り合いが好きな人がいます。

「他人の幸は蜜の味」ではなく、「他人の不幸は蜜の味」に寄ってしまうのです。

 

【その他】

批判するその他の理由として、「株式投資=ギャンブル=悪」という考えもあります。

運任せの投機的な株式売買は、ギャンブルといえますでしょうし、応援するつもりの長期投資でもギャンブル要素が一部入っていたりします。

なぜ、「ギャンブル=悪」なのかという話になりますが、ギャンブル依存症など様々な要因により、ギャンブルに悪いイメージや偏見がついており、それが株式投資にも影響してしまっている場合があります。

 

株でお金儲けすることが素晴らしい理由

厳密には、「株でお金儲けすることが素晴らしい」ではなく、「株式投資の行為が素晴らしい」です。

最終目的がお金儲けであっても、その目的を達成するために株式投資をしていれば、結果的に素晴らしいことをしていると言えます。

ちなみに、今回の説明では、空売りは除き、株を買う方の行為と限定します。敵対的買収目的による買いなど特殊なケースも除きます。

 

企業が株式市場に上場する目的には、いくつかあります。

その目的の一つに、株式市場から資金を調達するためというのがあります。

この調達した資金、つまり、株を発行して、投資家から得た資金は、返済しなくても良いのです。

銀行などの金融機関から借金する場合は、利息付きで返済が必要になるため、事業を存続・拡大するために大量の資金が必要となる企業にとっては、上場するのは、非常に有効なのです。

 

企業は資金が欲しくて株を発行する、つまり、株を買う人は、その買った株の企業に貢献しているということになります。

その企業には、何人もの従業員がいるため、その従業員の給料、生活にも貢献していることになります。

しかも、投資家は、買った株の価値が0円になる可能性もありながら、何十万円、何百万円、何千万円と投資をします。すごい高いリスクを負っているのです。

それこそ、人によっては、汗水流して得たお金を株と交換し、無償でお金を企業にあげていることになります(厳密には、株の評価額的には、株を買った時点では、無償ではなく、資産は減少していません)。

お金儲けをしようという考えを隠し、その株を買う行為だけを見ると、高レベルのボランティア、チャリティー、慈善活動なのです。もはや、聖人です。株は、自己責任と言われますが、慈善活動と捉えた方が良いぐらいです(そうしたら、損した時に諦めもつきやすい)。

企業、従業員からしたら、株を買ってくれることは、非常にありがたい行為なのです。

 

また、企業が株式市場から調達した資金によって事業を行い、様々な製品やサービスを世に出ることで、人々の生活が豊かにもなります。

株の売買によって、助かる人が多くいるのです。

 

私は、現在(2017年1月5日)、ラクオリア創薬(証券コード:4579)という企業の株を持っています。

100万円以上の投資をしています。

この企業は、創薬関係のベンチャー企業で、薬の研究・開発をしています。

新しい薬を世に出すためには、治験を行い、薬の安全性や有効性を確認する必要があります。しかし、その治験を成功させるのは、相当難しく、時間も何年もかかります。

この治験を成功させて、薬を発売し、ロイヤリティ(売上に応じて支払われる使用料)を得られないと、継続的な安定した収益を得ることができません。

さらに、ラクオリア創薬は、現在、赤字経営であり、収益を得られないと、また株を大量に発行して、増資をする可能性があります。増資をしたら、私が保有している株の価値は減ります。

企業側も株を買ってもらわないと事業を存続できなくなるので、IRセミナーや投資家説明会をしています。

つまり、今、非常に高いリスクで、私は株の売買をしています。

100万円以上のお金が吹っ飛ぶ可能性が大いにある状況なのです。

 

しかし、その私が投資した資金の一部が企業の事業存続を助け、その資金によって、優れた薬が開発でき、世に出すことができれば、病気を抱えた多くの人々を助けることにも繋がります。

そう考えるとこの株の売買は、たとえ、お金儲けが最終目的であっても、非常に有意義なものであり、世の中の多くの人々を幸せにする非常に大事な行為なのです(そう思うと治験が失敗して、株価が下がっても、私の気持ちが少し救われますw)。

 

これらの株の売買に相当する価値以上のことを世に生み出す活動をしている人しか株でのお金儲けを批判する立場ではありません。

自分のために、ひたすら貯蓄をして、お金を世に回さず、また、非効率な仕事をしたり、既得権益にしがみついたりしている人は、少なくとも株の売買をしている人を批判できないでしょう。

 

最近では、「クラウドファンディング」という資金調達方法も出てきていますが、株売買は、クラウドファンディングの投資と同じようなものだと考えてもらうと良いでしょう。

海外では、小さい頃から資産運用の教育をするが、日本では、全然教育をしないという話をよくメディアから見聞きします。

日本では、株やお金の流れの仕組みを詳しく教育しないため、「株=簡単にお金を儲けられる方法(実際には、簡単ではないです)」というだけの知識しかない人が多く、そのため、株でのお金儲けに対する批判が多いのかもしれません。

 

 

ラクオリア創薬の「CJ-12420(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー)」の薬の治験結果(速報)がもっと早く出るだろうと考え、ラクオリア創薬の株を買いましたが、なかなか治験結果が出ず、私の資産は、どうなることやら。

ラクオリア創薬に対する“無償の愛”になってしまうのか、“イヤッッホォォォオオォオウ!の熱愛”になるのか。

もし、CJ-12420が安全であり、従来の薬より有効と確認され、世に出ることになれば、胃食道逆流症(逆流性食道炎含む)で悩んでいる人も助かるので、良い治験結果が出ることに期待しています。

株でお金儲けすることは素晴らしい!

株でお金儲けできなくても素晴らしい!!

でも、できれば株でお金を儲けたい!!!

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