コンビニに歩いて向かう途中、しょうもないことをふと思いついた。
タイトルの「ウンコ」からして、しょうもない内容だろうと思った人もいるだろうが、その通りしょうもない話である。
タイトルを見て、「ウンコ」の成分を解析し、その解析データを用いてヘルスケア関連の研究をするような学術的に素晴らしい内容をこの記事に期待した人がいたならば、申し訳ない。この記事は、ただのしょうもないウンコの話である。
私としては「ウンコ」より「うんこ」の響きが好みだが、「ビッグデータ」という言葉と連ねるなら、カタカナの方が良いと考える。
また、「ウンチ(うんち)」派の人もいるだろうが、「ビッグデータ」という硬い響きに対しては、「ち」という柔らかい響きより「コ」の方が合っていると考え、ウンチ派の人には申し訳ないが、「ウンコ」という表現で記述する。
2010年以降、「ビッグデータ」という言葉がIT業界で流行り出した。
そのとき、ある人らは思ったであろう。
「ただの大量のデータのことじゃん」
私も当時からバズワードだと思っていた(今は慣れてしまい気にしなくなった)。「ビッグデータ」って、「ウンコ」やん!と。
最近は、「IoT」という言葉が流行り出している。これもバズワードだと思っている。
モノにセンサをつけてデータを吸い上げているだけで(フィードバックもしている)、今まであった「センサネットワーク」という言葉を「IoT」という言葉に置き換えただけなのではないかと考える。
一応、IoTは、センサネットワークを内包している形となっているが、定義の範囲が広過ぎて何でもあり的な感じになっている。
まぁ、「ビッグデータ」や「IoT」という言葉が出始めた背景には、記憶媒体の大容量化、無線通信、センサ部品等の省電力、コンパクト化などの技術の発展があったと言えるが、このような言葉を流行らせてIT業界を活性化、機器を再新させ需要を生もうという思惑もあると考えている。
バズワードとして、「ビッグデータ」は「ウンコ」とも言えるが、私がコンビニに行く途中にふと思いついたこととは異なる。
では、ここからが本題である。
ウンコの内容物は、口から摂取した水分や食物うち消化しきれなかったものである(他にも腸内細胞や細菌なども含まれるが、今回の話では無視する)。
この口から摂取される水分や食物、ウンコを電子データと考える。
すると、以下のようになる。
- 「センサ」=「手、口」
- 「水分、食物」=「センサデータ」
- 「胃」=「ゲートウェイ、または、データ処理サーバ」
- 「腸」=「データ処理サーバ、または、DB」
- 「体内に吸収された成分(栄養)」=「意味付けされた価値あるデータ」
- 「ウンコ」=「収集したは良いが、どう扱ったら良いかわからないデータ」
「生物の世界」と「ビッグデータ、IoTのシステム構成」を大ざっぱであるが、対応付け可能である。
そして、その対応付けにおいて、ウンコは、意味あるようで無意味(一見、無価値)なデータである。
ビッグデータとして、データを大量に集めたは良いが、そのデータをどう扱えば良いのかわからず、活用されないことが多くある。
活用されなかったデータ(ウンコ)は、消去(排泄)されるか、保存される(腸に蓄えられる)。
無意味なデータがどんどんDBに溜まっていく状態が、便秘と対応付けすることもでき、DBの容量がいっぱいになる前に、適宜データの消去、つまり、溜まったウンコを浣腸や下剤で排泄して、綺麗さっぱりトイレに流す必要がある。
ただ、ウンコ化したデータは、全て無駄かというとそうとも限らない。
ある生物が排泄したウンコから栄養を摂取するフンコロガシやコバエのような生物がいたり、ウンコを肥料にしたりすることもあり、ウンコに価値を見出すことも可能である。
そのため、利用価値が見出せず、ウンコ化したデータも、ITエンジニアは、後々利用価値が出ることを期待して、とりあえずどんどんDBに溜めていくのである。
言わば、「ビッグデータ」ならぬ「ビッグウンコ」である。
つまり、利用価値を見出せないデータを「ビッグデータ!IoT!」と謳って、とりあえずどんどん溜めていくのは、どんどん巨大化するウンコを形成していく行為と同義である。
そのため、収集したデータから価値あるモノを生み出し、ウンコをスリム化し、ビッグウンコにならないことを切に願う。
ちなみに、処理負荷やDB容量に問題なければ、どんどんデータ収集しちゃってOKと筆者は考えている。
以上が、「ウンコ」と「ビッグデータ」の関係性である。
しょうもないウンコの話は、これにておしまい。
コメント