「富士通研究所」が「Cattaz」というOSS(オープンソースソフトウェア)をGitHub上に公開しています。
Cattazとは
Cattazは、Markdown(マークダウン)編集のWikiをベースにしており、Markdownエディタ上でアプリケーション名を指定することでプレビュー画面上にアプリを起動でき、アプリから情報を編集できる便利なツールです。
具体的には、Markdownの「fenced code block(バッククォート3つで始まるブロック)」にアプリ名を指定することで、プレビュー画面上にアプリを起動できます。
Markdownエディタ上のfenced code block内のデータとプレビュー画面上のアプリ内のデータは、リアルタイムに相互に反映されます。
オンライン上で複数人でリアルタイム同時編集もできます。
ちなみに、「Cattaz」の意味は、「自由闊達」の「闊達」から来ており、「かったつ」と読みます。
Cattazの動きは、以下の動画を見ればわかります。
利用場面
Cattazの利用場面は、例えば以下があります。
● ミーティング
打ち合わせの議事録作成や遠隔会議に使えます。
● アジャイル開発
かんばんアプリやKPTアプリなどを利用することで、スプリントの計画や振り返りができます。
● イベント
ハッカソンやアイデアソンなどの共創イベントにおいて、イベント進行に必要なアプリを用意しておけば、スムーズにイベントを行うことができます。
また、複数人リアルタイム同時編集ができるため、グループワークにも使えます。
使ってみた
例えば、「ブライトパス・バイオ」というバイオ企業の情報をCattazを使って次のようにまとめることができます。
上記のページでは、
「かんばんアプリ」で、ブライトパスのパイプラインの進捗状況を表示、
「YouTubeアプリ」で、ブライトパスの「完全個別化がん免疫療法」に関する動画を表示、
「Googleマップアプリ」で、ブライトパスの会社の位置を表示、
しています。
このような情報を1ページにMarkdownとアプリを通して簡単にまとめることができます。
Cattazは、JavaScriptとReactライブラリで実装されているため、Webアプリを開発する要領で、自分で好きなアプリを開発して導入することができます。
2018年4月現在、Cattazは機能としては不十分なものが多いですが、GitHubで公開されているため、興味を持った世界中の人々が開発していけば、今後さらに便利なコラボレーションツールになることが期待できます。
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