「うんこ投資法」の第2回は、「PBR(株価純資産倍率)」についてです。
前回:安定した健康的な色のうんこ企業を狙え ‐ 第1回 うんこ投資法
PBRは、「Price Book-value Ratio」の略称で、日本語では「株価純資産倍率」と呼びます。
企業の純資産(株主資本)から株価の割安性を判断する指標です。
以下の式で求めることができます。
PBR = 株価 ÷ 1株あたりの純資産(BPS)
ほとんどの銘柄株価表示サービスでは、PBRが載っているため、株式投資初心者でも投資判断の参考にしやすいです。
PBRが1倍の時は、株価と資産価値(解散価値)が同じ水準といえるため、PBRが1倍を下回っていると一般的に割安です。
そして、PBRが高ければ高いほど一般的に割高であるといえます。
よって、うんこ投資法では、「高PBRで、大きいけど中身がスカスカのうんこ株」は、投資先として避けます。
だいたいの私の目安としては、PBRが3倍以上の銘柄は避けます。
上記において、「一般的に割安」、「一般的に割高」と「一般的」と書いた理由は、PBRを見たからといって、必ずしも割安、割高を判断できるとは限らないからです。
例えば、2017年現在、PBRが1倍割れしている地方銀行株がたくさんあります。
銀行は、規制等を背景に増資をする懸念があったり(増資が行われるとPBRが高くなる)、最近よく言われているフィンテック(Fintech)によって、現在の銀行の業務体系が変わり、利益が減る可能性があったりして、様々な理由から将来、資産価値が低くなるリスクがあるとして、銀行株はネガティブな理由で低PBRになっています。
このような場合は、低PBRでも割安とはいえません。
逆に、事業絶好調、これからも収益がどんどん伸びて行くと予想されている成長企業は、PBRが高くても、将来の資産価値が増加していく可能性があるため、投資対象として良い場合が多々あります。
つまり、将来の資産価値の予想が重要なのです。
しかし、今が事業絶好調だからといって、今後も絶好調が続くのかどうかという予想は難しいです。
競合他社が出てきたり、景気が後退したり、事業の推進をミスったり、事業に関する規制が作られたりして、事業がうんこ化する可能性があります。
そのリスクを考えて、高PBRの銘柄は投資先として避けます。
また、上記で説明したように、低PBRだからといって、必ずしも割安ではないため、うんこ投資法では、低PBRかどうかだけを投資の判断材料として買うことはしません。
あくまで高PBR銘柄を避けるだけです。
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