2018年3月5日追記
ラクオリア創薬のパイプライン一覧をまとめたサイトを作りました。
Ariafloat Stock – ラクオリア創薬【4579】
全力投資中のバイオ銘柄の「ラクオリア創薬(4579)」が平成28年12月期の決算発表をしました。
そこで、ここでいったん、ラクオリアのパイプラインや治験の進捗状況、契約状況を個人的にまとめてみました。
というのも、ラクオリアのWebページは、導線(動線)やまとめ方が悪く、いったいどこにパイプラインや契約状況が載っているのかがわかりづらいです。Yahoo!の株式掲示板でも、そのことを指摘した投稿がありました。
毎回、何かあるごとに、パイプライン・契約の状況がどうなっていたかと漁っていたので、非常に非効率でした。
株式掲示板の投稿では、さっさとWebページを改善しろと書かれており、株主の立場からすると、その気持ちもわかりますし、会社の立場からすると気軽にWebページを変更できない気持ちもわかります。Webサービスの運用は、地味に大変な上に、会社のサイトを変更しようとすると、煩雑な確認手続きなどの組織ならではの大変さもあります。
ちなみに、現在、ラクオリアのWebページは、このブログと同様のWordPressで作成されています。
情報さえ提供してくれたら、私が改善してあげるのですが、まぁ、インサイダー情報に触れたりする可能性があって無理なので、別途、情報をまとめて画像にしてみました。
以下が、パイプラインと治験の進捗状況の一覧です(画像転載禁止・画像ページへのリンク禁止)。
(青色の矢印:導出前、赤色の矢印:導出済み、緑色の矢印:共同研究)
2017年2月15日現在の「ラクオリアのWebページ」、「AskAtのWebページ」、「平成28年12月期(第9期)通期決算説明会資料」、「平成28年12月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」、「中期経営計画の修正に関するお知らせ(2016/11/10)」などを参考にし、まとめました。
情報があちこちにあり、一方で書いていることが、もう一方で書いていなかったり、書いていることがそれぞれでちょっと違っていたりしていて、まとめるのが非常に困難でした。
いったい、どれがまだ進行中で、どれが進行していないのかわからないものもあったので、とりあえず、わかる範囲でほとんど載せました。漏れているものもあるかもです。
「アニデュラファンギン」など一部、扱いが非常に謎なものは、載せていません。
事業内容変更や誤認等により、“事実と異なる場合”がありますので、この情報を投資判断に利用しないでください。もし投資をする場合は、自分で事実を確認してから、投資するようにしてください。
それにしても、各パイプラインの状況を1枚にまとめようとすると、1つの化合物に対して、複数の契約先、治験実施地域、導出前/導出後が混ざっていて、まとめるのが難しく、巨大化してしまいました。逆に、見づらいかもしれません。
まぁ、それだけ、豊富なパイプライン、契約先があるということです。
次に、上記パイプライン一覧に載せたもの以外の契約をまとめたリストです(画像転載禁止・画像ページへのリンク禁止)。
2016年4月に武田薬品に提供した化合物の試験の進捗状況、また、それ関係で、導出等の何かしらの契約の話が協議されているのかどうか非常に気になる所です。
次に、大学との共同研究をまとめたリストです(画像転載禁止・画像ページへのリンク禁止)。
全て、現在も契約中なのかどうか不明です。また、これ以外にも契約中の共同研究があるのかどうか。
「ニワトリ生体遺伝子導入法による抗体生産」の研究については、2016年11月の中期経営計画の資料には載っていたものの、プレスリリースは見当たりませんでした。
上記リスト以外の大学とも過去にいくつか共同研究契約しているのですが(例えば、京都大学iPS細胞研究所)、最新の中間経営計画資料などには、その契約状況が載っていなかったりするので、しれっと契約が終了してしまっているのでしょうか。
あえて、契約をしれっと終わらせおくために、情報をわかりづらくしているのか、ただ、契約状況をまとめるのが面倒なだけなのか、ラクオリアの戦略は不明です。
子会社化した「テムリック」のパイプラインの治験の進捗状況については、テムリックのWebページにまとめられているので、そちらを参照してください。
まだ赤字継続中かつ大きな収益がないこの状況で、テムリックを子会社にしたからには、テムリック関係の好材料が近いうちに欲しい所です。
がん疾患領域/希少疾患領域関係の共同研究を名古屋大学としてからしばらく経つので、そろそろ何かしらの成果が出ても良い気がします。
ただ、新たなパイプラインが出て、治験を行うとしても、費用が発生するので、助成金等で費用が抑えられる仕組み、費用リスクを超えるレベルのすごい薬、新たな導出契約等で大きな収益を手にする計画などがあって欲しいです。
Entyceの発売延期(2017年後期予定)で、私の理想のストーリーが崩れたので、その挽回で、平成28年12月期決算説明会資料にCJヘルスケアで治験中の「tegoprazan(CJ-12420)」の新たな進捗情報や何かしらの株価が上がる好材料が出るのを期待したのですが、株価を上げるような材料は、何も出ませんでした。
しかも、tegoprazan(CJ-12420)の承認申請時期と発売日が以前から述べられていた予定日より、後ろの年にずれ込んだ計画になっていました。
Yahoo!株式掲示板上の投稿によると、ラクオリア創薬のIR窓口に問い合わせをしたら、保守的な計画にしていると述べていたそうです。
確かに、GalliprantやEntyceの発売の当初予定からの遅延(Galliprantは、現在、無事発売されています)、CJヘルスケア(韓国)の韓国株式市場上場のずれ込み(韓国の記事では、昨年上場計画と書かれているものがありました)、韓国の情勢不安、最初の基本的な第3相治験の結果で承認申請するのか、それとも、複数の第3相治験の結果をまとめた上で承認申請するのか、さらには、承認申請から1年でスムーズに発売まで行けるかなど、様々なリスクを考えると保守的になるのも頷けます。
ただ、それなら、「予定」とだけ書かずに、「予定は、前後する可能性があります」といった、予定が早まる(当初の予定通りの)可能性があるとわかるよう明記が欲しかったです。
複数の第3相治験の結果をまとめた上で承認申請するにしても、最初の第3相治験の結果は、結果が出た時点で、先に報告してくれるのか気になります。
説明会資料の書き方には、改善点があり、開発ロードマップ(スケジュール)と市場規模が追加されていました(ただ、そのロードマップが逆に株主を混乱させてしまいましたが)。
私は、Twitterで治験進捗スケジュールが欲しいとつぶやいていましたし、Yahoo!株式掲示板でも開発スケジュールと市場規模の話で何度もどうなっているんだと議論されていたので、それをラクオリア関係者が見ていたのかどうかわかりませんが、改善されて良かったです。
また、お堅い資料に、可愛らしい犬のキャラの絵も追加されていました。資料作成者が変わったのか、余裕の表れなのか(株主は、余裕ではありませんが)、はたまた、もうどうにでもなれ~状態なのかは、不明です。
それにしても、バイオ銘柄は、非常に予測が困難です。
私の当初の計画では、Entyceが発売され、tegoprazan(CJ-12420)の治験結果の速報が報告され(もちろん良い結果)、株価は、右肩上がりに上昇していき、あとは、安心してtegoprazanの国内・欧米導出や武田薬品との契約を待つだけでしたが、この状況。
バイオ銘柄は、株の運用資金の一部で買って、好材料が出て株価が上がった瞬間に売り、また、株価が下がったら、買い戻すというのを繰り返すのが良さそうです。
そう思って、売ってしまうと例外パターンが来て、さらに株価が上がるという流れですが。過去に、他の業種の銘柄で、何度かそれをくらいました。
決算説明会資料の今期の取り組みの項目に、tegoprazanの⽇本・欧⽶導出と書かれているので、協議だけで終わらず、実現することを期待しています。
コメント
ラクオリアのパイプライン良くまとめられていますね。
何か新規導出出来れば良いですね。
>> すーさん
そろそろ大きなサプライズが欲しいですね。
ひたすら待つのみです。
株は、「銘柄より売買タイミングに惚れろ」と
言われることもありますが、
バイオ株は、ひたすら待つしかないですね。
もし、上がれば、その時は売るタイミングが難しい所ですね。
サプライズ欲しいですね。
新規導出、動物薬の売上が想定より上回る、
ジプラシドンの治験状況が良くて計画前倒しの早期申請、
なんてことが今年あれば・・・なんて考えてます。
自分の予想では、テゴプラザンは、韓国で成功すると、
日欧米はCJ社へ導出かなと思っています。そして中国のケースのように、
CJが他メーカーへの導出パターンありかなと思います。
欧米で発売されているダルババンシンでさえ、日本で導出できていないので、
その理由は営業力の問題か分かりませんが、導出はそう簡単にいかないようですね。
>> すーさん
「銘柄より売買タイミングに惚れろ」という言葉があるんですね。
なんか女心を扱うみたいです。
恋愛のタイミングで失敗している私が株の売買のタイミング(特に利確タイミング)でも失敗していることに納得しました。
エッグさんはITエンジニアとのことですが、
文面が面白い。才能ありますね。
ラクオリアは、IRなしで上昇していて
良い傾向ですね。