平日にぷらっと、男一人で「三菱みなとみらい技術館」に行ってきました。
三菱みなとみらい技術館は、「三菱重工」が運営している科学技術関係の展示をしている施設です。横浜のみなとみらいにあります。
Webページを見る限り、子ども向けっぽい展示だったため、入ろうか迷いましたが、大人の男性客が一人で入って行ったので、つられて入りました。
ロビーには、「MRJ」と「H-IIAロケット」の模型が置いています。
MRJは、三菱重工・三菱航空機が手掛ける初の国産ジェット旅客機です。
MRJの初飛行のときは、華々しい印象がありましたが、ここ最近は、納入の延期のニュースばかりで、ネガティブイメージがあります。
有料エリアに入った中央に、子どもらが地球を持ち上げている銅像が置かれています。
「この台座に使われている石は明治三十年完成の二号ドック(現ドックヤードガーデン)の石材の一部である」と書かれています。
平日のため、お客さんは少なかったです。
客層は、子どもが多かったです。
小学校の授業で来ている子どもらもいました(〇〇小学校の生徒さんは集まってくださいとアナウンスが流れていました)。また、カップルを1組だけ見かけました。
「船外活動服(宇宙服)」です。
この服の後ろ半分は、欠けている(顔を出すための登り台がある)ので、顔をはめて記念写真撮影ができます。
「キッズグラウンド」という、子どもの遊び場です。
施設内のコーナーがいくつか2017年2月26日にリニューアルされたばかりで、パンフレットの館内地図の内容と異なっていました。このキッズグラウンドも新しいコーナーです。
「交通・輸送ゾーン」にある「運転!ぴったりトラム」です。
このトラムの前に、映像が映し出されています。トラムを運転するシミュレーターです。
「発見!ぴったりシティー」。
「海洋ゾーン」にあった「ノーチラス号」の模型です。
中二病っぽいデザインでかっこいいと思っていたら、SF小説の「海底二万里」と「神秘の島」に登場する架空の潜水艦なんですね。
てっきり、三菱重工が作った潜水艦かと思いました。巧みなフェイクです。
潜水調査船の「しんかい6500」です。一番下の写真は、制御室内です。
潜水調査船シミュレータ「SUPER SHINKAI」。
ちょっとゲーセンっぽい。
「航空宇宙ゾーン」にある、宇宙ステーション補給機「こうのとり(HTV)」の模型です。
宇宙ステーションの「ロボットアームシミュレーター」です。
やってみました。一見難しいかなと思いきや、適当にやってもできてしまうほどの簡単なものでした。
「デブリバンパ衝突実験サンプル」です。
国際宇宙ステーションにデブリがぶつかっても大丈夫なの?と昔から思っていましたが、当たり前ですが、大丈夫なように色々対策されているらしいです。
ロケットの模型。
私の下半身のロケットを並べたら、私のが一番大きいでしょう。
「ロケットエンジンファクトリー」という展示で、ロケットに搭載されている「LE-7Aエンジン」と「LE-7エンジン」の実物が展示されています。
写真の2つのエンジンは、それぞれLE-7AとLE-7、どっちがどっちか見忘れました。
こんなメカメカしいものになっています。
ノズルスカート(噴射口)の中は、鏡(?)になっており、前の展示物が反射されていました。
アメリカンチックなロケットの絵が色々書かれています。
「MRJ」の実物大模型です。
MRJの納入はまだまだですが、フライトシミュレーションはできます。
2階に上がります。
1階ロビー横のショップには、風車が立っています。
2階に上がったところです。
リニューアルオープンした「サイエンスプラザ」です。
どう楽しめば良いのか、よくわからない空間です。
滑車です。
紐を片手で引っ張ったら、簡単におもりを持ち上げられました。
「ハンズ・オンコーナー」の浮遊する風船です。
台の上から風が出ているので、そこに風船を置くと浮かび上がります。
しかし、この風船は、外にずれることなく中央で浮かび続けます。
おぉ、と感動して、どういう仕組み?と思いましたが、ググると「ベルヌーイの定理」というそうですね。
子どもの頃遊んだ「吹き玉」も同じ原理と書かれていて、そういえば、あれも玉が横にずれなかったなぁと今になって、その理由を知りました。
もう1つ風船を追加。
2つの風船は、横に外れることなく浮かび続けました。こんなに外れないものだと、改めて感心。
遊んだ後は、風船を元あった箱の中に戻します。
私が遊ぶ前、風船が1つ浮かんでいたのですが、係員の人が元の位置に戻していました。その直後に、私がまた浮かべました。
今度は、音の形を見るという実験。
スピーカーが繋げられた筒の中に白い粉が入っています。
周波数と音量を変更するつまみがあるので、それを調整して、スピーカーから出る音を変化させます。
周波数と音量を上手く調整すると、白い粉が綺麗に波打ちます。
風船に引き続き、これまた感動。
予想はしていましたが、こんなに綺麗に粉が波形のような形になると、うほぉ~となります。
子ども向け施設かなと思いましたが、浮遊風船と音波形は、楽しめました。
リニューアルオープンしたインタラクティブ大型体験映像「トゥモロースクリーン」。
2人の外国人の大人が遊んでいました。
スクリーンの前に立つと自分の形のモザイク状の模様(シルエット)がスクリーンに映し出されるのですが、その後、何をすればよいのか全くわからず。
説明を読むと、自分のシルエットが未来の乗り物へと変化するそうです。
外国人もよくわかっていないような様子でした。
インタラクティブな体験をするためのコーナーなのに、インタラクティブできませんでした。
「環境・エネルギーゾーン」です。
石油などのエネルギー資源が「あと何年使えるの?」というコーナー。
「可採年数」という便利な言葉があるのを初めて知りました。
可採年数とは、確認埋蔵量(技術的に採掘ができ、また、採掘に採算が取れると判断された油田の埋蔵量)をその資源の年間生産量で除したものです。
つまり、技術が発達して確認埋蔵量が増加したり、年間生産量が減少したら、可採年数は伸びます。
小さい頃、石油が将来なくなると煽られまくりましたが、結局、なくなる様子はありません。
なくなることはあるんですかね。
「ウラン」です。
紫外線(たぶん)を当てると光ります。
天井にプロジェクタが付いており、この模型に照射されていました。簡易プロジェクションマッピングです。
洋上風力発電の海に浮かべる風車の模型です。
左のつまみを上下すると波を起こせ、波で風車が流されないのを確認できます。
「えっ、本当に海に浮遊させて流されていかないの?」と思い、ググりましたが、浮遊式も「海流に流されないように、アンカーで固定している」という記事ばかり引っかかり、アンカーなしで流されないものが存在するのかわからず。
大きな波が来ても、大きく流されない、倒れないというのを説明する模型であって、海流には、流されていくものだと推測します。
実物の風車のブレードの一部です。
写真の床の足マークの所に立つと、天井に付いている写真左上の黒い筒の中から強い風が出てきます。
「スペース・プロジェクト」の「ミッション・ラボ」というプログラム(ゲーム)です。
みんなで力を合わせて月面資源採掘船ドデカトロンを設計し、完成したドデカトロンを操縦して月面の資源を採掘するというものらしいです。
試しにやってみようと思いましたが、有料だったのでやめました。
そもそも、1人だけでもできるのかどうか不明です。
このコーナーの前に受付スタッフがいましたが、誰もお客さんがいないので、楽そうな仕事だなぁと思いつつ、さすがに、お客さんが来ないときは、何か別の事務作業をやらされているのだろうと思い、何をやっているのか気になりました。
もしかしたら、1対1でお姉さんスタッフに教えてもらいながら、このゲームをできたかもしれないので、やっておけば良かったです。
有料展示エリアを出たところには、飛行機・戦闘機や船などの模型が展示されています。
「 F-104Jジェット戦闘機」です。
スターウォーズなどのSF映画・アニメに出てきそうな、ちょっとレトロ感があるデザインに惹かれました。
両翼の端にミサイルっぽいものが付いていますが、これは増槽(チップタンク:追加燃料タンク)だそうです。当時、翼端に付けるのが合理的だったため、このような設計になっていたそうです。
陸軍四式重爆撃機「飛龍」です。
これも前方や後方にある透明な部分と両翼に付いたプロペラがレトロさを醸し出していて、そのデザインに惹かれました。
お土産ショップには、恒例の宇宙食などが売っていました。
技術館の全体の感想は、「ハンズ・オンコーナー」が良かった!
やはり、実験系は、面白いです。
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