「鬼怒川温泉」の男一人旅。
鬼怒川温泉旅行記シリーズの最後の記事となります。
今回は、「龍王峡」の観光記事です。
前回の旅行記 ⇒ 男一人で鬼怒楯岩大吊橋、鬼怒川温泉ロープウェイに行ってきた
「龍王峡」は、鬼怒川の流れによって形作られた渓谷です。
龍王峡は、電車の「龍王峡駅」を降りた所にあります。
路線としては、[鬼怒川温泉駅] – [鬼怒川公園駅] – [新藤原駅] – [龍王峡駅] という順序になっています。
私は足湯の「鬼怒子の湯」におり、そこからでは、鬼怒川温泉駅より鬼怒川公園駅の方が近かったため、鬼怒川公園駅に歩いて向かいました。
距離は、約1kmです。
途中、歩道がなかったため、ちょっと歩くのが危なかったです。
鬼怒川公園駅に到着し、時刻表を確認したら、電車の本数が少なく、次の電車が来るまで30分以上待ちました。
また、次の電車は、新藤原駅までしか行かないため、そこで乗り換える必要がありました。
Suicaが使えず、券売機での切符の買い方も新藤原駅までの分しかわからず、駅員もいなかったため、どうしようかと迷っていたら、駅員呼び出しボタンがあったため、それを押して駅員さんから直接、龍王峡駅までの切符を購入しました。
私が鬼怒川公園駅に到着したときに、中国人っぽいアジア系の外国人団体観光客(10人ぐらい)がいて、その外国人らも切符の買い方がわからなかったのか、私が駅員を呼んで切符を購入した後に、その外国人らも駅員に話し掛けていました。
電車の発車時刻近くになったため、改札内に入り、外国人らと一緒に駅ホームに入って待っていたら、駅員さんが出てきて、外国人らに突然、
「どこに行くの!どこに行きたいの!」
と大きな声で話し掛け始めました。
外国人らは日本語がわからず、戸惑っていたら、駅員さんがどんどんキレ気味の口調になっていき、「どこに行きたいの!」と何度も声を連発していました。
いや、日本語がわからない外国人に日本語で怒鳴っても仕方ないやろ…と私は思い、駅員さんと外国人の仲介に入ろうかとすごく迷っていたら、なんとか外国人は理解したのか、スマホを駅員さんに見せながら説明していました。
すると駅員さんが「そこのホームで待っていて」と発言したので、一件落着したと思いました。
そもそも、さっき外国人らは駅員さんから切符を買っていなかったのか?それなのに、なぜ駅員さんは外国人らがどこに行きたいのか知らなかったのか?と疑問に思いました。
でも、まぁ一件落着したっぽいからまぁいいやと思い電車が来るのを待っていたら、その外国人団体観光客の中のおばさんが私に「Excuse me」と話し掛けてきました。
やっぱり駅員さんと上手く意思疎通できていなかったのかよ!と思いつつ、その外国人の話を聞いていたら、
「龍王峡に行きたいけど、新藤原駅で乗り換えがあるっぽい。どう乗り換えたら良いの?」
という質問でした(日本人英語っぽいわかりやすい英語だったので、ネイティブ外国人の英語より聞き取りやすかったですw)。
そもそも私も新藤原駅がどういう所がわからなかったので、説明できず。
ただ、目的地は龍王峡で同じだったので、
「ワタシ モ ココ ニ イク ヨ!トゥギャザー!レッツラゴー!!」
といった感じに外国人に英語で伝えたら、外国人のおばさんに、
「オー!センキュー!アナタ イイオトコ ネ!ワタシ アナタ ニ メロメロ ヨ!!」
と言われ(一部フィクションです)、私は愉快な外国人達を連れて、龍王峡まで向かうことになりました。
旅行先で外国人団体旅行客の案内というまさかの展開です。
外国人観光客を増やそうと計画している日本政府、地方自治体から表彰してもらいたいレベルです。
電車に乗り込み、まずは新藤原駅に向かっていたら、車掌さんの切符チェックが入ったのですが、そこで外国人らの切符に問題があったらしく、外国人と車掌さんが揉める事態に。
おいぃ、さっきの駅の駅員さん、外国人らにいったい何の切符を買わせたんだよ…
聞こえてくる車掌さんのカタコトの話から察するに、外国人らは龍王峡駅までではなく、新藤原駅までの切符しか買っていなかった模様。
車掌さんは、次の駅で切符を買い直させ、1つ後の電車に乗らせようとしたっぽいですが、揉めているうちに、新藤原駅に到着してしまったので、車掌さんは説明を諦め、とりあえずそのまま龍王峡まで行ってという感じになりました。
まぁ、そこでも私が仲介に入れば良かったのですが、タイミングと座っている場所的に入りづらく。
というか、観光地で外国人客もたくさん来るだろうから、車掌さんも外国人の対応に慣れていると思って、対応を任せていました。慣れていませんでしたが…
新藤原駅は小さい駅であり、到着した向かい側に龍王峡行きの電車が既に止まっていたため、特に私は外国人に説明する必要もなく、あの電車だよと指差しするだけで、無事に皆乗り換えができ、龍王峡駅に到着しました。
もちろん外国人らの電車の切符は間違っていたため、龍王峡の改札で駅員さんが困っていて、駅員さんが「困るなぁ~」とすごい嫌そうな口調で発言して、対応していましたw
田舎の駅員さんは対応が悪いのかなと思っていましたが、帰りに、私が電車の乗り方で駅員さんに何度も細かいことを聞き直しても親切に丁寧に教えて下さったので、日本語で意思疎通できない外国人に対してだけ、面倒なのか対応が悪いっぽいですw
まぁ、その気持ちはわからんくもないです。
結局、私は外国人らに対して、特に案内はしませんでしたが(安心感は与えたかもですが)、龍王峡駅で外国人らと別れたときに、お礼を言われました。
その外国人の団体にいた幼女からは、「センキュー」と言われ、ずっと手を振られましたw
その後にまた同じ外国人らと道ですれ違ったときにも、「さっきの日本人の人だ」といった感じに、笑顔でリアクションをくれました。
駅員さんからしたら迷惑な外国のお客さんだったかもしれませんが、これらのリアクションだけを見れば、良い人らだなぁと思いました(鬼怒川公園駅で最初見たときは、うるさいアジア系外国人と思いましたけどw)。
意思疎通ができるかどうか、対話できるかってのは、非常に重要だなと思いました。
龍王峡観光の話に入るまでの話が非常に長くなってしまいましたw
それでは、龍王峡の写真を載せて行きます!
龍王駅を降りた所にある「竜王峡シンボルモニュメント」です。
ここでは、写真右下の看板に「竜」と書かれていたので、「竜」と表記しました。
「龍」と「竜」の漢字がパンフレットにも混在していました。
「五龍王神社」の鳥居です。
この先は龍王峡の渓谷の遊歩道になっていて、しばらく歩くと「虹見の滝」という滝と五龍王神社の社が出てきます。
このような道になっています。
「虹見橋」です。
渓谷に降りられる階段があったため、降りてみました。
この川は、鬼怒川です。
川に水紋が写っていますが、このとき小雨が降っていました。
「虹見の滝」です。
大きく豪快な滝です。
迫力があります。
この滝が見える所に五龍王神社の社があるのですが、そこで写真撮影をしていたら、5人組ぐらいの初老のおばちゃんらに写真撮影を頼まれました。
カメラを構えたら、そのおばちゃんらに「美人に撮影してね」とギャハハと笑いながら言われました。
私は、あはは~と受け流しながら撮影。
撮影後に、「綺麗に撮れているでしょ」とまた冗談を言われましたw
おばちゃんの冗談を適当に受け流してしまいましたが、後から思えば、
「既に美人なので、今以上に美人には撮影できませんよ」
と返答すれば良かったと思いました。
ただこの発言がそのときに思い付いたとしても、お酒で酔っていない状態で、この言葉をサラリという能力を私は持っていません。
こういうことをサラリと言える男性がモテるのでしょう。
それにしても、以前、福井旅行した時にも、おばちゃんに見どころ観光スポットを尋ねたら「私が見どころ」と冗談を言われましたが、おやじもおばちゃんも発想は変わらなそうです。
虹見の滝の上です。
滝は豪快に見えたのですが、私が想像していた量より水量は少なかったです。
水が滝として下に落ちるときに、水は立体的に縦横に広がるので、川で流れているときより水量が多く見えるのでしょう。
滝の上を見る機会があまりないので、滝の上はこうなっているのか~と面白かったです。
虹見橋の上から撮影した鬼怒川、龍王峡の渓谷の景色です。
先ほどの虹見の滝です。
滝の右の方に写っている建物が五龍王神社の社です。
ここから見るとすごい崖、岩の上に社があるのがわかります。
滝は、直接川に落ちていたのではなく、地面の岩の上に落ちていました。
渓谷の遊歩道は、ハイキングコースになっており、鬼怒川をどこまで上っていくのかで、散策所要時間が異なるのですが、観光の残り時間的に私は「むささび橋」までのコースにしました。
遊歩道を歩いていたら落石注意の看板があり、いやぁこんな所で落石があるのかよと思いつつ歩いていました。
すると、すぐに遊歩道上に落石を発見!
マジで落石あるやん!!
しかも、この大きさの石が勢いよく転がってきて、身体にぶつかったら下手したら大ケガするレベルです。
余裕ぶっこいていましたが、普通に危険でした。
写真の左の地面の傾斜を見るとわかりますが、かなり急角度の傾斜です。
木が45度斜めに生えています…
傾斜を見上げたら、これは怖いと思いました。
落石以外にも熊やヒルに注意とありました。
私はどの被害にも遭いませんでした。
このような自然豊かな中を歩いて行くので、気分がリフレッシュされます。
木々の合間から見える鬼怒川の川色が綺麗で、神秘的でした。
景色も良いので、色々とよそ見をしてしまいますが、たまに遊歩道の階段の板が壊れて穴があったりするので、歩く道の上も確認しつつ歩かないと危険です。
写真がわかりづらいですが、あちこちで山の水が流れ出していました。
ミズバショウ、モリアオガエル、サンショウウオの生息保護のための囲いがありました。
ただ、どれも見つけることができませんでした。
自然豊かで、人がいないと俗世間から離れられて良いのですが、他に観光客がいないとちょっと心細く怖くなりますw
渓谷の反対側の崖のあちこちから小さい滝が流れ出ています。
「むささび橋」に到着。
むささび橋の上からの眺めです。
最後の写真には、木の枝にまつぼっくりがついています。
橋を渡り、先ほどとは対岸の遊歩道を歩いて、元の場所に戻ります。
「竪琴の滝」です。
この滝は、先ほどの虹見の滝のすぐ上流にある滝です。
こちらの滝の景色も絵になりとても綺麗でした。
にゃー。
猫さんです。
龍王峡駅から龍王峡の遊歩道の入口(五龍王神社の鳥居)に続く道路沿いに連なっているお店の前にいました。
写真に猫の足跡が可愛く写っています。
毛並みが綺麗です。
どこまで人の手によって手入れされているのかわかりませんが、このお店の店員さんに餌付けされていました。
しかし、この猫さんに私が寄ると逃げられました。
店員さんが餌以外にあまり人に懐かないみたいな発言をしていました。
最初、店員さんにもそこまで懐いていないように見えましたが、店員さんがお店を閉めて、駐車場の車の方に歩いて行ったときに、店員さんと猫さんの距離が一時何十メートルも離れていたのですが(猫が他の物に気を取られていた)、店員さんが猫の名前を何度か呼んだら、猫がすごい速さで店員さんの所まで駆け走っていき、店員さんの車まで歩いて行っていました。
餌をくれる人には忠実なようです。
この後は家に鈍行で帰宅しようと思ったら、次の電車が来るまで1~2時間ありました。
ただ、お店の人に聞いたら、次の電車は数十分で来ると言われ、念のため駅員さんに確認してもお店の人が言っていたことと同じ。
それ特急じゃない?特急料金が掛かるんじゃね?アプリの路線検索でも「有料特急を使わない」で検索したら鈍行しか出てこないけど、となりましたが、駅員さんに聞くと、なんと途中の駅までの各駅停車の部分は鈍行料金で乗れるとのこと。
もし座った席に、指定席券を買った人が来たら、別の空いている席に移動すれば良いとのこと。
そんな仕組みの有料特急電車を初めて聞いたので、駅員さんに何度も確認してしまいました。
恐る恐る特急に乗り、リクライニングがある広々とした座席に座って、この席にお客が来ないかなと怖がっていたら、車内放送で「途中駅までは鈍行料金で乗れる」といった放送が流れ、大丈夫なんだと一安心。
また、車掌さんが回ってきて、「ここの席は予約が入っていますので、予約が入っていないあちらの席に移動すると良いです」と切符が買われていない座席に促してくれました。
アプリの路線検索を信じていたら、1時間以上龍王峡でぼーと待っている所でした。
人に聞いて良かったです。
ネットやアプリの情報だけを信じるのもダメなんだと思い知らされました。
今日は色々と人との触れ合いが多かったです。
鬼怒川ライン下りの乗客ら、無料シャトルバスの運転手さん、ランチしたお店の店員さん、足湯のおっちゃん、アジア系外国人団体観光客、写真撮影依頼されたおばちゃんらとなぜかモテモテな1日でした。
できれば年頃の女性からモテたかったですが。
旅行前日に行った美容院の美容師さんから「鬼怒川温泉に行くならレモン牛乳を飲んで来な」と言われましたが、結局旅行中にレモン牛乳を見つけることができませんでした。
レモン牛乳は、栃木名物らしいです。
どこにでも売っていると言われたのに、私が行った所にはどこにもなかったです。
鬼怒川温泉駅近くのコンビニで発見したと書いているブログもありました。
置いてあったけど、見逃していたのかな。それとも売り切れだったのかな。
今度、髪を切りに行ったときに、その美容師さんに「レモン牛乳なかったよ!レモン汁ブシャー!!」と言おうと思います(そんなことを言える関係ではありません)。
1泊2日の鬼怒川温泉旅行は、1泊2日とは思えないほどのとても充実した旅行でした。
今度、栃木県に行くときには、ぜひレモン牛乳を飲みたいです。
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