タイ男一人旅、今回は「ジム・トンプソンの家」と「ヤワラート通り」観光についてです。
本記事が今回のタイの旅行記の最終回となります。
前回の旅行記 ⇒ 男一人でスネークファームでヘビを巻いてきた ‐ タイ旅行 Part14
「スネークファーム」観光の後は、「ジム・トンプソンの家」観光に向かいました。
「ジム・トンプソン」は、タイのシルクの代表格の最高級ブランドであり、その創始者の名前です。
そのジム・トンプソンの生前の住居跡が博物館として一般公開されています。
私はジム・トンプソンを知らず、また、特にシルクに興味もなかったのですが、購入した旅行本にチラッと「ジム・トンプソンの家」が紹介されており、他に行く所もなかったので行ってみることにしました。
Googleマップの経路検索でジム・トンプソンの家に向かい、路地裏の方に通されたと思ったら、川(運河)が出てきて、水上バスが走っていました。
水質が見るからに危なそうなため、水上バスの水しぶきが口に入ったりしないか少し心配しながら歩きました。
川横の道を歩いていたら、ジム・トンプソンの家の施設が出てきました。
ジム・トンプソンの家がある敷地の入り口に到着。
ここには、ジム・トンプソンのショップやレストランも併設されています。
鮮やかなシルクの糸。
シルク作りをしていました。
カイコの繭を液体の中に入れ、糸を引き出しています。
綺麗なお姉さんが糸をグルグル回転させています。
チケット売り場で博物館の入場チケットを購入し、敷地の奥の方に行きます。
すると、チケットを受け取った係りの人が集合時間を教えてくれました。
個人で自由にジム・トンプソンの家を見て回ると思っていたのですが、ガイドさんと一緒に見て回るシステムでした。
しかも、日本語が話せる現地のガイドさんです。
ジム・トンプソンの家は、結構マニアックな観光スポットと勝手に思っていたのですが、日本語ガイドさんまで用意されている意外に日本人観光客もそれなりに訪れる観光スポットのようです。
どのぐらいの間隔で日本語ガイドがあるのか不明ですが、私はチケットを購入した5分後に良いタイミングでガイドが始まりました。
一緒に回る日本人客は5~10人ほどでした。
ジム・トンプソンの家の外は、ガイドの前後に個人で自由に見て回って写真撮影も可能ですが、家の中はガイドさんと一緒にしか入れず、写真撮影もNGでした。
そのため、家の外側の写真だけ載せていきます(一部、写真OKの内部の写真もあり)。
ジム・トンプソンの家の外観です。
東南アジア感が出ています。
狛犬ではなく、おそらく「シンハー」と思われる石像。
廊下。
彫刻。
頭のない石像。
テーブルには、絵が描かれた陶板がはめ込まれています。
魚の彫刻。
庭の奥の方に小屋がありました。
入って良い小屋なのかよくわかりませんでしたが、特に何も規制するものがなく、観光客が出入りしたり写真撮影していたので、入りました。
小屋の中には、怪しげな絵が飾られていました。
何を表している絵なのか、何の材料で作られている絵なのかわからず。
とても独特なアート作品です。
この車輪状のものは何の道具なのやら。
川の方に面している家の裏側です。
家の中の様子です。
家の中ですが、ここだけ外の庭から写真撮影OKな場所です(ガイドの時にここを通ります)。
広間の両脇には像が飾られています。
庭には大きな木が生えています。
大きな植物が生い茂っていて、ジャングル感があります。
ジャングルの中に佇む家という感じ。
池。
水がとても濁っています。
紅い傘。
奥が光り輝いている怪しい場所。
この中に入って良いのかわからず、周りに人もいなかったため、入りませんでした。
庭からレストランが垣間見えます。
ガイドさんと一緒に回ったジム・トンプソンの家の中は、ふ~んといった感じでした。
面白いデザインのものがチラホラありました。
家の2階を歩いていて驚いたのは、家がめっちゃ斜めに傾いていることです。
意図的に傾けている構造なのかな、どういう理由があるのだろうかと考えながら家が傾ている理由をガイドさんに質問したら、川が横にあるため、そのせいで地盤沈下しているとのことでした。
とても残念な理由でした。
ネタバレになりますが、家の中に猫の置き物のようなものがあり、ガイドさんから「この猫の置き物は何のためのものでしょうか?」とお客さんに質問されます。
答えは「尿瓶」です。
「キャラクターおまる」のようなものでしょう。
ジム・トンプソンの商品が売っているショップです。
買う予定はありませんでしたが、とりあえず入って軽く見てみました。
予想通り、商品の値段はお高かったです。
今の私の持ち株が10倍にならないと買えません。
私は無印良品で十分です。
この後は昼食として、気になっていた「ソンブーン」というお店に「プーパッポンカリー」を食べに向かいました。
プーパッポンカリーとは、「カニのカレー粉炒め」という料理で、有名でとてもおいしいと言われています。
「ソンブーン バンタットーン本店(Somboon Seafood Bantadthong)」に到着。
カニさんがたくさんいます。
お店には、元首相の「小泉純一郎」と「秋篠宮文仁親王」が写っている写真が飾られていました。
まさかタイのお店に日本人の写真が飾られているなんて。
日本人客が多いのでしょう。
「プーパッポンカリー」の登場。
ごはんとシンハービールも注文しました。
思っていた以上に量が多く、食べきられるのだろうか…
それはそうと、すごいおいしいと噂のプーパッポンカリーのお味は…
パクリ。
ん?んん~??
めっちゃ甘ったるい。
日本の一般的なカレーの味を思い浮かべながら食べましたが、カレーっぽくなく、とにかく甘い。
おいしいかと言われると…
「甘い、あま~い」
です。
私の口にはヒットしませんでした。
何でこんなにも有名になったのだろう…
この量でこの甘ったるさは1人で食べきるには相当きついです。
カニの身もあるのですが、それすら食べられないほどお腹いっぱい&甘ったるさで吐き気が。
席はお店の2階に通されたのですが、広い部屋に客は最初は私しかいなくて(奥の方に客はいたかも)、途中からカップルの日本人が来ただけでした。
しかし、なぜか店員はやたら多く、私が食べている姿を暇な店員さんが何人もチラチラ見てきました。
私は吐きそうになる度に、食事を止めて、じーっとしていたのですが、私がじーっとしている姿を見た店員さんが、「カニの身がまだたくさん詰まっているよ」とカニの身を殻からほじくり出してくれました。
親切にありがとうと言いたいのですが、お腹いっぱいで吐きそうな状況の今は、やめてくれ~と思いましたw
この甘ったるさから離れたく、酢でカニの身を食べたい気分でした。
お腹いっぱい&甘ったるさ以外にも、疲れが溜まっていたのとお腹下し体調不良の影響もあり、きつかったのでしょう。
お腹がふくれるビールを注文しなければ良かったと思いました。
がんばって8割くらい食べましたが、もう吐く寸前だったため、残しました。
食事後トイレに行きましたが、トイレに行くまでにも吐きそうで歩くのも大変な状態でした。
ただ、ここで吐いたらもったいない感があり、なんとか耐えました(この後の出来事も考えたら、ここで吐いていた方が幸せでしたが)。
この状態で次の観光スポットに行けるのか?とも思いましたが、残り僅かなタイ滞在を充実ある時間にしたかったため、がんばって次の観光スポットに向かいました。
オプショナルツアーでプーパッポンカリーが食べられる選択があったのですが、2人からしか受け付けてくれませんでした。
その理由を身をもって知ることができました。
プーパッポンカリーは2人以上で注文した方が良いです。
1人旅でプーパッポンカリーを食べたい人は、残す可能性が高いと思った上で注文しましょう。
タイ旅行で回る最後の観光スポットは、「ヤワラート通り」の「チャイナタウン(中華街)」です。
Googleマップを頼りにヤワラート通りに向かっていたら、どうやら昼には賑わっていて、夜になって店じまいしているのであろうすっごい怪しく暗くて怖い細い道の商店街のような所が出てきて、そこを通ってヤワラート通りに行きました。
ヤワラート通り近くには、路上のテーブルで食事をしている所があり、そこがまたとてつもなく汚く、臭いも色々混じっていて臭く、衛生状態が悪かったです。
そこを歩いていた時に、いったんはおさまっていた吐き気が臭いによってぶり返して、おぇおぇとえずきました(吐いてはいない)。
えずきながら、なんとか「ヤワラート通り」に到着。
日本の横浜中華街を思い浮かべてきたのですが、看板などが中国感バリバリで、横浜中華街にはない中国の雰囲気がありました。
ヤワラート通りは、先程の臭いがすごかった場所よりかは臭いはマシでしたが、たまに漂ってくる臭さと人混みで、時々気持ち悪くなりました。
「關帝古廟(関帝古廟)」、「馬将軍爺」と書かれた門がある場所。
關帝古廟の通りの様子。
もっとゆっくり色々見ようと思っていたのですが、気持ち悪さが高まってきて、人混みの中で吐くと危なかったので、撤退することにしました。
駅に向かっている途中、またとてもつもなく臭い所が出てきて、おぇおぇしながら、なんとか駅前の広場に到着。
しかし、もうそこで今にも吐く寸前で、ただ吐く場所がなく、駅前に広場の脇にあった砂利の所に吐こうか、でも、ここで吐いたら怒られるだろうと思って、砂利の上に顔を向けながら、なんとか吐くのを耐えていました。
しばらく吐くのを耐えて、動けないでいると、駅から出てきた女性が私の横の方に歩いてきたと思ったら、なんとその女性がそのまま私の横で砂利の上に吐きました。
えぇ~
私が吐くのをめっちゃ我慢している横で、いきなり来て、いきなり吐いて、そのまま何もなかったかのように去っていきました。
びっくり仰天です。
私もさっさと吐いて、楽になっておけば良かったと思いました。
ただ、ここまで必死に我慢しておきながら吐くのも嫌だったので、我慢し続けました。
何とか吐き気の一山を越え、ただ、電車に乗られるような状態でなかったため、広場にあった小高い植木を囲っている石の上に座って休憩しました。
休憩していたら、日本でも見ることがない、いつの時代だよと思うヒャッハーな格好をした日本人DQNグループが横切りました。
また、しばらく休憩していたら、広場に子供らが来ました。
何をするのだろうと思っていたら、光るラジコンを始めました。
ラジコン面白そうだなぁと眺めながら、30分以上休憩して、やっと電車に乗られそうになったため、電車に乗って荷物を預けていた宿泊したホテルに向かいました。
帰国の飛行機は夜中の午前2時45分発だったため、まだ時間に結構余裕がありましたが、もう観光できる気力がなかったため、予定より早く空港に行くことにしました。
21時45分頃のドンムアン国際空港のチェックインカウンター前の様子です。
夜なのに結構混んでいます。
私が乗る飛行機のチェックイン開始までは、まだ結構時間がありましたが、既にカウンター前は列ができていました。
皆早い…
私は列に並ぶ前に空港内を散策して、余った少しのお金を使いきれるお土産屋などがあるか見て回りました。
別のエリアは全然人がいませんでした。
タイの国王でしょうか。
ロイクラトン祭りの灯篭の絵が描かれているステージ。
ふと上を見上げたら、マクドナルドのドナルドが両手を合わせるポーズをして、こちらを見ていました。
夜で飲食店が少し開いているくらいで、ほとんどのお店が閉まっていて、お金を使えそうな所はありませんでした。
仕方ないので、スタバでお金を消費しようと、温かいカフェラテを注文して飲みました。
旅行中、最初にお腹を下したときもカフェを飲んだ直後だったため、少し不安でしたが、今日は下痢止め薬のおかげか下痢がほとんど出ていないのと、さすがにスタバでしかも氷も入っていない温かいカフェなら食あたりはないだろうと思って飲みました。
カフェラテを飲み干した後に、もうやることがなかったため、チェックインはまだ開始されていませんでしたが、チェックインカウンターが長蛇の列になっていたため、私も並ぶことにしました。
すると、しばらくして、急にお腹がぎゅるっと来たかと思いきや、めっちゃ下痢ピーが出そうになりました。
カフェラテ…
まさか2度もカフェで…タイの牛乳入りコーヒーはあかんのか…?
トイレに駆け込みたかったですが、私が並んだ後に、私の後ろも長蛇の列になっていたため、再度並び直したくありませんでした。
私の前に日本人が並んでいたため、その日本人に荷物を預けてトイレに行こうとも考えましたが、なんとその日本人は雰囲気がヤクザっぽい人で(ヤクザまでは行きませんが、そこらの不良より怖そうな危ないオーラを放っていた)、相手の表情的には頼めそうな雰囲気もありつつ、気に障ることがあったら突然ブチ切れそうな雰囲気もあったため、荷物を見ててもらうのは諦めました。
そのため、がんばって我慢することに。
早くチェックイン開始しろ、早く前に進めと超超超祈りながら、精神修行をしました。
奇跡的になんとか無事に脱糞せずにチェックインを済ませ、トイレに駆け込みました。
まさか旅行の最後の最後でこんなことが起こるとは思いませんでした。
油断していました。
お店も飲食店以外は閉まっていてやることがないので、トイレ後は保安検査をして、出国審査を通りました。
すると、出国審査通過後のエリアでは、お土産屋がいくつかあり、開いていました。
こっちはやっているんかいなー
スタバで無理にお金を使わなければ良かった。
そしたら、下痢ピー修行もしなくて済んだのに…
出国後エリアでもお腹が緩かったので、またトイレで大便の個室に入ろうと思ったのですが、トイレが少なく、歩き回ってやっと見つけたトイレが清掃中で、中に入ることが許されませんでした。
私と同様に、大便できるトイレを探していただろう男性もトイレ前でトイレに入れないことに呆然としていました。
トイレだけではなく、休憩するイスの数も少なく感じました。
いったいこの出国後エリアはどうなっているんだ。
この施設を設計した人出てこい!と憤りを感じました。
本当に何を考えて、こんなに少ないイスの数、トイレの数にしたのか甚だ疑問です。
そのまま我慢して飛行機に乗ったか、エリアの奥の方にあった大便個室に1回入れたかは記憶が不確かですが、下痢ピー出そうだなぁ、仕方ないから飛行機の中でするかと思い、飛行機に乗ったことは覚えています。
飛行機に乗った後は、無事に帰国できました。
最後の最後まで波乱のタイ旅行でした。
下痢ピーの悲劇に見舞われ大変だったタイ旅行でしたが、それを除けばとても楽しかったです。
日本とは異なる奇抜なデザインの寺院などを色々見ることができ、屋台がたくさん出ているナイトマーケットの雰囲気を楽しめ、夜の街の繁華街の雰囲気も面白く、料理も色々あってと衛生状態を除けばとても楽しめる国です。
日本から近いため気軽に行け、物価も安い(2019年時点)のも魅力です。
今回のタイ一人旅は、”下痢ピーを除けば”、とても充実した楽しい旅でした。
もう下痢ピー海外旅行はこりごりです。
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