本記事の内容は、女心を読み取るのが下手な私のただの妄想、予測です。そのため、本記事の内容を投資判断に利用しないでください。また、投資勧誘を目的としたものではありません。
2019年1月24日に、「ラクオリア創薬」の「Tegoprazan(テゴプラザン)」の導出先企業である「CJヘルスケア」がtegoprazanのLaunchingシンポジウムを韓国内のホテルで開催しました。
Launchingシンポジウムの「Launching」をどのように日本語で訳すのが悩ましかったので、英語のままにしましたが、tegoprazanが韓国で発売間近のため、その発売に向けた立ち上げシンポジウムといった感じです。
ちなみに、私の股間もよく立ち上がるのですが、どうしてか発売されることはありません。
韓国でのtegoprazanの販売名は「K-CAB」です。
そのため、韓国の記事でK-CABと見ましたら、それはラクオリアのtegoprazanと同じものだと認識すると良いです。
そのtegoprazanのLaunchingシンポジウムのCJヘルスケア公式Webサイトに載っているニュース記事です。
[CJ헬스케어, 위식도역류질환 신약 케이캡 런칭 심포지엄 개최 (CJ HealthCare)]
写真を見てわかるように、多くの参加者がいます。
ニュースによると、800人の超える医療関係者が参加したとのことです。
前面に大きく、青色を基調としたカッコいい映像を映し出しています。
ゲーム会社やイケイケIT企業のイベントかよ!と思ってしまうほどの雰囲気です。
CJヘルスケアのtegoprazan販売への意気込みが感じられます。
また、こちらの記事では、Launchingシンポジウムのさらに詳しい様子の記述やtegoprazanの今後の展開が示唆されています。
[신라호텔 뒤흔든 케이캡…수도권 의사만 1천여명 문전성시 (HIT NEWS)]
こちらの記事に、シンポジウムへの予想参加者は600人前後だったのに対して、参加者が850人を超えて、会場が満員状態だったということが書かれています。
このことからも、韓国の医療関係者のtegoprazanへの高い関心をうかがい知ることができます。
P-CABである武田薬品の「ボノプラザン(タケキャブ)」と「tegoprazan」の特徴についての質問があったと書かれていますが、どのような質問と返答があったのか気になります。
tegoprazanにとってタケキャブは競合品のため、各製品の薬効等の差異について説明があったのかどうか。
また、記事に記載されていた気になった新規情報は以下です。
● tegoprazanの臨床試験第3相の結果の権威ある国際学会誌への掲載について
● 広域へLaunchingシンポジウムを継続展開(おそらく韓国内での広域展開)
● 中南米と東南アジア地域への進出準備も本格化
アジア圏では、P-CABの認知度が高まってきていますが、アジア以外の国では、おそらくまだP-CABの認知度が低いと予想します。
そのため、有名な国際学会誌にtegoprazanの臨床試験結果が掲載されれば、世界規模でtegoprazanの認知度が高まります。
どのぐらい有名な国際学会誌に載るかは不明なため、現時点では無闇に期待はできませんが、少しでも認知度向上へ繋がるでしょう。
広域へのLaunchingシンポジウムの継続展開は、韓国内のtegoprazanの認知度向上、売上向上に繋がるので、CJヘルスケアのマーケティング活動を引き続き応援します。
中南米と東南アジア地域への進出準備も本格化しているということで、CJヘルスケアを通じて、また新たにtegoprazanの導出契約がいつ発表されてもおかしくない状態です。
CJヘルスケアのがんばりに期待しています。
また上記の2つの記事に、
初めてプロトンポンプの作用原理を究明するなどPPIの父と呼ばれるUCLAのジョージ・サックス(George Sachs)教授が、APDW 2018(Asian Pacific Digestive Week 2018)において、tegoprazanを世代交代の主役として紹介した。
と記載されています。
ジョージ・サックス教授の以下プロフィールを見ますと、非常に多くの研究・論文に携わっている先生だとわかります。
[George Sachs profile (ResearchGate)]
以前、ネットで検索していたら、医師のインフルエンサービジネスをやっている所があり、そこに記載されていた説明に、多くの医師に影響力がある有名な医師が「この薬を使うと良い」と言うと、他の医師もそれを使うことがあると記載されていました。
そのような判断基準で薬を選ぶ医師がどのぐらいいるのか不明ですが、ジョージ・サックス教授が言うことによって、世界規模でtegoprazanの認知度が医師や薬の開発・研究者、製薬会社関係者の間で少しは高まるでしょう。
少なくとも上記の2つ目の記事の冒頭で、ジョージ・サックス教授がtegoprazanについて述べていたからという理由で、シンポジウムに来ている医療関係者もいたような書き方がされています。
ただ、ジョージ・サックス教授が講演したのは、アジアで開催されたものであるため、アジア圏ではtegoprazanやP-CABの認知度が高まったとしても、欧米などの国においては、認知度向上は弱いかもしれません。
2019年5月18日~21日に米国のサンディエゴで「DDW 2019(Digestive Disease Week 2019)」があるため、そこでもtegoprazanやP-CABに関する講演をしてくれないかと個人的に願っています。
米国で講演すれば、欧米の医療関係者への影響がそれなりにあると思います。
tegoprazanの韓国での発売時期は、薬価交渉で薬価が決まり次第発売と複数の記事で紹介されています。
おそらく低い条件にすれば、すぐに決まりそうですが、CJヘルスケアは薬価を良い内容にしようと交渉しているようなことが書かれた記事があったため、発売時期は、その薬価交渉をどこまで粘り、どこで妥協するか次第だと思います。
交渉を粘り続けて何とかなるものなのか不明ですが。
CJヘルスケアは、tegoprazanにおいて、
2018年12月に、ベトナム企業の「Vimedimex Medi-Pharma JSC」社とベトナムにおけるサブライセンス契約。
2019年1月に、韓国企業の「鐘根堂(Chong Kun Dang Pharmaceutical Corp.)」社と韓国販売に関して、コ・プロモーション契約。
を発表しました。
本当は、この2社の企業情報を色々調べてブログに書こうと思ったのですが、大変そうだったので諦めました。笑
ラクオリアとCJヘルスケアの発表記事によりますと、
ベトナムのVimedimexは、ベトナムの医薬品流通のトップ企業であり、PPI市場でNO.1のシェ アを獲得している。
韓国の鐘根堂は、韓国国内有数の製薬企業であり、2018年7月にはプロトンポンプ阻害(PPI)エソメプラゾールと制酸剤の炭酸水素ナトリウムを配合した世界初の胃食道逆流症治療薬「Esoduo」を発売し、消化器系疾患の分野で影響力を高めている。
とのことです。
どちらの企業も各国内で大きい企業であり、また、消化器系疾患の分野で影響力がある企業です。
そのため、現時点で、韓国とベトナムにおいては、tegoprazanのシェア獲得に期待を持てます。
鐘根堂のコ・プロモーションの発表は、ラクオリアが適時開示のプレスリリースとしてではなく、お知らせとして発表したということもありますが、現在Googleで私が検索する限り、どの日本メディアも取り上げていないです(本発表のお知らせのリンクだけ貼り付けているサイトはありました)。
契約相手が小さい企業ならまだしも、韓国内では大きい企業のため、どこの日本メディアも取り上げないというのが不思議でたまりません。
鐘根堂の契約もtegoprazanのLaunchingシンポジウムについても、韓国メディアはあちこちでニュースにしているのに、日本のベンチャー企業の新薬の大手企業も絡んだ海外展開の進展について報道しない日本メディアはどうなっているのかとツッコミを入れたいです。
話は変わり、2019年1月24日に「みずほ証券」が新規にラクオリアのレーティング情報を発表し、目標株価を「1700円」としました。
以前に、SBI証券がラクオリアの目標株価を「2020円」と発表はしていましたが、ネット証券ではない日本大手証券会社がラクオリアのレーティングを発表したのは、初です。
ラクオリアの事業を精査している古くからのラクオリア株主にとっては、「1700円」は安い!と思うでしょうが、一応、大手証券会社のお墨付きをもらえました。
それもあって、みずほ証券がレーティングを発表した翌日は、ラクオリア株がS高しました。
ラクオリアは、2018年12月27日時点で、2019年12月期通期の業績目標を黒字としています。
tegoprazanも韓国で発売間近です。
今後安定黒字化が見込めそうというのもあり、みずほ証券がレーティングを出してきたのだと考えます。
大手証券会社のレーティング発表により、機関もラクオリア株を買いやすくなってくると思います。
資産運用会社の「アセットマネジメントOne」の「ビッグデータ活用 日本中小型株式ファンド(愛称:B・D・F)」の2018年12月28日基準の月次レポートでは、既に、ラクオリアを組み入れていると記載しています。
今のラクオリアは、安定株主が少なく、デイトレや空売りをする機関・投資家によって、株価を維持できず、下落してしまう傾向があります。
そのため、今回のみずほ証券のレーティング発表を始めとし、今後黒字化が濃厚になるにつれて、赤字が理由で買えなかった機関などの安定株主が増加することを期待します。
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