【育児・子育て】子どもに愚痴を聞かれていませんか?

育児、子育てをしているママさん(お母さん)は、子どものお世話が大変で愚痴を言いたくなるときがあります。

中には、愚痴を全く言わない聖人ママさんもいますが、一度は愚痴を言ったことがあるママさんが多いでしょう。

ネットの子育て掲示板等を見ていると子育てに対する愚痴がよく書かれています。

愚痴や悩みを書くことで、ストレス発散や息抜きになって、疲れが緩和されたり、愚痴を他のママさんと共有・共感することで、私だけが大変じゃないんだと思って、がんばれたります。

なので、愚痴を表出することは、悪いことではないと私は思います。

 

ただ、そういう子育てに対する愚痴が書かれているネットの掲示板を見ていて、ん~と腑に落ちないときがあります。

例えば、先日、子育て中の愚痴をまとめたサイトを見ていましたら、そのまとめ(愚痴コメント)に対して、

 

「それだったら最初から子どもなんてつくるなよ、こっちは産んでくれなんて頼んでない」

 

とコメントしている人がいました。

すると、そのコメントに対して、以下のような大量の批判的なコメントがついていました。

 

「こいつは何もわかっていない。こいつは、精神年齢が低く、子どもなんだろう。子どもが幼稚なことを言うのは仕方がない」

「親からしてみたら、そんな恩知らずなことを言う子どもなんか欲しくなかったって思ってるかもね」

「死ぬ思いして産んで死ぬ思いで一生懸命育てても、こんなことドヤ顔で言うような人間になると思うとゾッとする」

「せめて、こんなこと言うような人間に育てたらいかんということか」

「他人に八つ当たりしても虚しいだけよ」

「たまに育てにくそうだなって子供見かけるな…」

 

これらのコメントは、さすがにおかしいのではと思います。

愚痴を言うのを問題ないとしても、もしその愚痴の対象になっている本人(子ども)が自分に対しての愚痴を母親から言われたら、精神的ショックを受けて、「こっちは産んでくれなんて頼んでない」と言いたくなると思います。

コメント投稿者は、その子どもの立場、子どもの気持ちになって、「こっちは産んでくれなんて頼んでない」とコメントしたのだろうにも関わらず、そのコメントに対して批判。

どうみても子どもの気持ちを全く考えずに、自分を正当化するために批判しているように見えます。自分主導の自分の気持ち主体の自己中心的な考えであり、それを自覚しておらず、逆に相手のことを自己中と呼んだり、幼稚と呼んでいます。まさに、自分の方がそうなのにもかかわらず。

上下関係がなく立場が平等だったらまだしも、母親というのは子どもからしたら、基本的に上の立場であるため、そんなことを言われたら、子どもは、反論もできず、どうしようもなくなります。

愚痴を聞かされた子どもは、自分は存在価値がない人間だと卑下して、自尊心が不必要になくなります。さらに母親に対する信頼もなくなり、人間不信になるでしょう。

これは、親子の関係だけでなく、会社の上司部下の関係もそうです。立場が上の人が、自分を正当化して、下に責任転嫁します。まさに、上の人が下の人に甘えている構図です。しかし、それを本人は自覚していないので、非常に厄介なのです。

教える立場、人の上に立つ立場の人が最も気をつけないといけないことです。

 

以上のようなことを気づかせるために「こっちは産んでくれなんて頼んでない」とコメントしてあげても、全く聞く耳を持たず、自分の世界に入って、批判してしまうのです。

おそらくこのような親は、「大変だね」「がんばっているね」「あなたすごいね」と言って欲しいのだと思います。

共感、依存する相手を探している、まさに自分に甘えている状態です。

人には、感情があるからそう思うのも仕方ないですし、この記事の最初に書いたように、愚痴を言うことで、自分の精神を健康に保つことができるので、愚痴を表出することは、絶対悪ではないです。

ただし、その愚痴をもし子どもに聞かれていた場合は、子どもは不幸になります。よって、決して、子どもには、子育てに関する愚痴は聞かれないようにした方が良いです。

1,2歳だから言葉の内容なんて理解できていないだろうと思う人がいるかもしれませんが、雰囲気等で子どもは親の感情や態度を察します。

子どもから見たら、自分(親)は絶対的存在になっていると人の上に立つということを自覚し、何か不満を言いたくなったときは、一度、子どもの立場になってみることをお勧めします。

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