2005年1月27日に「KDDI ∞ Labo 7th DemoDay(無限ラボ第7期の発表会)」が開催されたので、観に行ってきました。
・「KDDI ∞ Labo」についてのページ
https://www.kddi.com/ventures/mugenlabo/
・「7th DemoDay」の記事
病院がもっと親切に? 花を贈りたくなる? KDDI ∞ Labo第7期発の「生活が変わる」新サービスたち
各チームの発表内容の感想を書きます。
「Sakaseru(株式会社 goal)」
フラワーデザイナーを指名し、フラワーデザイナーとやり取りしながら、オンリーワンの「花」を注文、届けてくれるアプリ。
既にありそうでなかった(?)アプリです。
自分オリジナルの花をアレンジして欲しいけど、普段花屋に行くのもあまりないから、行くのにハードルがあり、さらに店員さんとお店で話しながらアレンジしてもらうのも、これまたハードルがあります。
私としては、そんなときにアプリから注文できると、気軽に買えて便利です。
気になった点は、フラワーデザイナーとのチャット機能みたいなコミュニケーションツールがあるので、注文が多くなると、フラワーデザイナーは対処しきれるのかなと。
また、場所を指定して届けるサービスと言っていましたが、配送コストも大丈夫かなぁと思いました。配達員は必要になりそう。
フラワーデザイナーとそこまでやり取りせずとも、花をアレンジするまでの色々なパターンを用意して(相手の性格は?どんな場面で渡すのか?等々)、それを選択して行くと、好みや状況に合った花にアレンジできるとなるだけでも良いかもしれません。
さらに、お客さんが素敵だと思った花は「いいね!」といっしょにデータとして残せて、他の人からも閲覧できるようにして、同じものを注文できるようにしたら面白そうです。
いつの日か、愛しの運命の女の子に、素敵なお花をプレゼントしたいです。
「Ingram(株式会社アドクオリティ)」
カメラで写したものを、独自開発の人工知能によりそれが何かを判別し関連する情報を検索表示する技術です。
サービスネタとしては、既に、色んな企業や大学で研究開発されているものでありますが、まだ高精度な代物としては世に出てきていません。
ちなみに、オーディエンス投票のときに、私はここに投票しましたw
ただ案の定、一番投票が少なかったです(予想していました)。
投票が少なかった理由としては、他の発表より面白味がない、既知ネタ、どのぐらいすごいのか発表からだけではわからない、といった感じだと思います。
高精度で動くものが見せられたら、おそらく観客の反応も違ったと思います。
私がここに投票した理由は、他のチームもありきたりなネタかつ新技術が特にない。しかし、ここの分野は新技術として化ける可能性がある(今回発表した技術が新しいかどうかはさて置き)。もしブレイクスルーして、化けたら面白いし、そう思うと夢がある。がんばって欲しいという期待で、投票しました。
HMDなど装着し、目で見ているものがリアルタイムでピピピッって情報表示される世界が訪れることを期待します。
「HADO(株式会社meleap)」
腕時計型デバイスやHMDなどのウェアラブルデバイスを装着し、HMDに映し出したARを利用して、テクノスポーツをするサービス。
この分野もよく研究開発されていますね。
どこまでリアルに楽しく遊べるか。
前々からこれ関係の研究で思っていることは、身体にフィードバックが欲しいということ。
テレビゲームもコントローラーで指、手にフィードバック(押している感、操作している感)があるので楽しめますが、何も手に持たないと何かつまらない。
Leap Motionを使ってみて、いまいちパッとしなかったのは、何も手にフィードバックがなかったというのがあります。
特に、スポーツだったら、身体へのフィードバックが重要なので、それは何かしら欲しいです。
HADOも腕時計型デバイスで腕への振動のフィードバックはあるかもしれませんが、例えば、かめはめ波をやったときに腕ではなく、直接攻撃が出るところの手のひらに触覚フィードバックがあると、さらにリアル感が出て、楽しめそうです。
最近は、空気砲や音波、手袋型にしてフィードバックを与えるという研究があるので、そういうのを使うのも良いし、いっそのこと手にデバイス持っちゃっても良いかもと思います。
早く夢のバーチャル世界に行きたい!
「∞ブックス(ムゲンブックス)」
本制作テンプレを用意し、個人でも簡単に本(電子書籍含む)を出版できるサービス。
本のジャンルに合わせた編集テンプレみたいなものがあると良いかもと思いました。そのテンプレに沿って書いていくと、そのジャンルのそれっぽい本が書けるみたいな。
このサービスの目的とずれてしまうかもしれませんが、プレゼント用フォトブックみたいに、プレゼント用にポエムや絵本を手軽に出版できる!という切り口で宣伝するのもありかなと思いました。
自分の本を出版して、本屋に置かれたいとたまに思うので、このサービスが流行れば、このハードルも下がるかもしれません。
「Dr.JOY(Dr.JOY株式会社)」
医療機関専用の院内SNS。
見た目からすると、院内LINE。
このチームが優勝しました。
優勝した理由は、現状だけを見ると一番実用性があってビジネスに繋がる。既に、医療機関への導入実績が複数あるといったところが強かったかなと私は思っています。
医療機関に限らず、色んな業種で使えると思うので、業種ごとに適したLINEのようなSNSアプリを簡単に作れるプラットフォームというところまで持って行っていたら、おぉっ!と思って、このチームに投票しました。
また、各業種でよく使われるセンサーとなりうるデバイスと連携できるとなれば(病院の場合、ナースコール等)、最近流行りのIoT(バズワード化してますが)にも繋がると思います。
医者でイケメンって、羨ましい限り!
「全体を通して」
みんなしゃべりが上手くて、さすがだなと思いました。
KDDI 代表取締役執行役員専務 新規事業統括本部長の高橋誠氏が、「外から見たら遊んでいるように見えて、批判されることがある」みたいなことを言っていて、やはりどこの会社もそうなんだなぁと思いました。
ただ、FacebookやTwitter等、今や世界的な巨大プラットフォームと化していますが、こういうサービスは、こういう良い意味で軽い場でしかなかなか生まれてこないと思います。
また、「遊んでいるように見える」かもしれませんが、「遊んでいないけど、何も生み出していない」ことの方が大企業では多いのでは?と疑問にも思います。
日本のこういう場から、世界中の人々が知っている、利用しているサービスや技術が生まれて、こういう場に価値があることを世に示せることができたらと期待しています。
これは、KDDI ∞ Labo 7th DemoDay の Sakaseru からのお土産です。
「大切な人にプレゼントしてください」と言っていましたが、プレゼントする人がいなかったので、エヴァにプレゼントしました。
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